- 著者:
- 浅田次郎
- 朗読:
- 榊原忠美
無骨な老鉄道員のもとにおとずれた“やさしい奇蹟”・・第117回直木賞受賞し、また映画化され大ヒットもした、心を揺さぶる物語
オーディオブックのことなら名作・名著を文芸から一般・学術書まで提供することのは出版オーディオブック。日本の心シリーズ、文豪、時代小説など脳を健康にするオーディオブックを揃えています。
無骨な老鉄道員のもとにおとずれた“やさしい奇蹟”・・第117回直木賞受賞し、また映画化され大ヒットもした、心を揺さぶる物語
祖母は美しい人だった。万事派手好みで上等でなければ気がすまなかったのに芝居は三階の大向こう。闇の奥から「音羽屋ッ!」。通さえも振り向く実にいい声だった。
「さすがだね、旦那、サマになってる。」スタジオで肖像写真を撮影するとき、祖父が客の表情や姿勢を直さないのは珍しかった。「ぱばあが惚れるのも無理はねえな。」
しんそこ惚れた男に身請けされるなんてことがあるものだろうか。 ・・・月島の上に昇る見事な月の下で、時次郎との暮らしをあれこれ夢見てミノの胸は膨らんだ
塚田はタイプの違う社長に戸惑いながら鷹揚で照れ屋の社長の人柄に惹かれていった。・・社長の持馬が大勝した日、競馬場から向かった先はガード下の靴磨きのところだった。
「私に、おとうさんを下さい」女手ひとつで育てられた、12歳の娘。仕事の母を待つひとりぼっちの夜ーーそこに、もとお隣の青年が訪ねてくる・・・ 切ない物語です。
久子は夫婦で表参道のクリスマスイルミネーションを見に出かける。愛情深い夫、何不自由ない幸せな生活。だが、久子には忘れられない過去があった。表参道での偶然は・・・
格好良くあるのにこしたことはないが、格好良いだけではこの世はなりたたぬうえに、どんなにか味気ないことであろうと思われる。幕末から明治維新を生きた6人の侍の物語。
「私はどうしても、この見知らぬ、歴史のなかに埋もれていったような人を書く」「それでも地味だ派手だということではなく、読者の方々は必ずわかってくださると思う」著者
「僕だってやられちゃうかもしれないよ」沖田総司も一目置く”鬼貫”は、守銭奴であった。命を惜しむ侍であった――激動を生き抜いた男たちが語る”吉村貫一郎”の生き様。
新撰組志士 吉村貫一郎は、立場を超えて互いを想い合った親友であった南部藩重臣 大野次郎右衛門に切腹を迫られる。二人の思いと決断、そしてそれがもたらすものは。