- 著者:
- 野村胡堂
- 朗読:
- 後藤敦
銭形平次初登場の作品。岡っ引きの平次には大きすぎる、三代将軍・徳川家光を狙った暗殺者の捕物。老中の問題を平次得意の投げ銭で解決できるか?
オーディオブックのことなら名作・名著を文芸から一般・学術書まで提供することのは出版オーディオブック。日本の心シリーズ、文豪、時代小説など脳を健康にするオーディオブックを揃えています。
銭形平次初登場の作品。岡っ引きの平次には大きすぎる、三代将軍・徳川家光を狙った暗殺者の捕物。老中の問題を平次得意の投げ銭で解決できるか?
近頃、江戸では振袖源太の見世物小屋が大繁盛。その帰り道、身投げしようとする老人を助ける。その老人の語るところによると、日本橋の呉服屋『福屋善兵衛』では、先月末から五人の子供のうち三人までが順々に行方不明になっている。子供拐かしの犯人とその動機は? 岡っ引き銭形平次が動く!
人間技では盗めないようなものを盗んでおきながら、3日以内には元の持ち主に返すという不思議な盗賊が江戸中を荒らし廻っていた。「盗んでは返すというやり方が気に入らない」と、日頃の温厚な様子にも似ず、ひどく腹を立てる平次。下手人を捉えようと、早速調査に乗り出した。
岡っ引き、銭形平次の縄張りではないものの是非、平次に見てもらいたいとお声がかかり、子分のガラッ八とともに駆けつけるとそこには、銀のかんざしを深々と右眼に突き立てられた若い芸妓の死体が……。その手には、男物の羽織の紐が握られている――。
様々な媒体から発売された、銭形平次。今、電子書籍などで復刊されていますが、表題「幽霊にされた女」は現在、絶版本から探さないと読むことはできません。野村胡堂記念館の協力を得て、幻の作品をオーディオブック化。そのストーリーは・・・?
銭形平次がまだ独身だった若い頃の話。とある日、平次の上役・八丁堀の与力、笹野新三郎が鈴ヶ森の磔に立ち会った。その日を境に、新三郎の家族に次々と災難が降りかかる。新三郎の息子、新太郎が誘拐されそうになったり、その日死罪にした罪人の血だらけの生首が新三郎の屋敷に投げ込まれたり。
文身とは入れ墨のこと。『文身自慢の會』趣向を凝らした文身のなかに現れた美男美女、いずれ劣らぬ見事な文身だが・・ 親分とガラッ八の彫り物もご照覧あれ
奇跡のお地蔵様。泡食ってるガラッ八。消えた千両箱。縛られ吊るされた娘。「どうしたッてんだ。地蔵様が踊り出したとでも言ふのか」平次の炯眼が光る!
神田・日本橋界隈で花嫁が次々と祝言の晩に行方知れずに。平次もこれはと乗り出すが、曲者にまんまとしてやられてしまう。お静を囮にしかけるが・・・
百樽もの毒薬が消え失せ、なんとしても見つからないまま数年が過ぎ——「親分、大變ツ、落着いて居ちやいけねえ・・・・みなごろしにされたんですぜ」
相澤半之丞は劍槍兩道にも秀でた立派な武士ですが、生れ付き馬が嫌い、しかし主家の家寶ともいうべき御墨附を運ぶのにまさかテクテク歩くわけにもいきません・・・
「俺がお上から十手捕繩を預かる身分と知つて嫁に來た筈だな」両国橋から身投げ女の世話をみるために、お静を里に帰らせてしまう平次。翌日女はなんと殺されてしまう・・・
秘伝中の秘伝の薬・兵粮丸。「南部の兵粮丸と言へば少し山氣のある大名なら何處でも飛つくよ、三千兩でも安いよ」・・・平次の屠蘇機嫌もふっとぶ事件勃発です。
深川木場の大店・甲州屋の万兵衛が殺された。犯行に使われたカミソリは弟の伝之助のものだという。・・・「平次一代の不覺、下手人は擧りません」
ちいさな乙松が行方しれずになってしまう。姉のお北は心配のあまり気も狂わんばかりだが、平次はこれは親が承知の上の事だとみて静観する。ところが、その父親本人が・・・
「――叔母さんが、身売りをしろって言うんです」真夜中の両国橋から身投げしようとしていた娘を、ガラッ八は叔母さんから工面した五両で助けてやります。ところが・・・
飛鳥山の花見歸り、谷中へ拔けようとする道で「親分、――引つ返して下さい。山で敵討がありましたよ」−−下手人は、無實の罪に落ちそうな男を助けたかったのでした・・
「父さんは頸を縊つて死ぬんだと」絶望した父を助けてくれと、縁側にいた平次にすがる美しい娘「――その命がけで溜めたお金が九百九十兩、誰かに盜まれてしまひました」
新堀の廻船問屋、三文字屋の大旦那・久兵衛が殺されたという。怪しい奴だらけの中で、平次はある男を捕らえるが・・・二転三転、手に汗を握ります。平次急げ!
道灌山に修験者の行を見に行った平次とガラッ八。ところが、その目の前で修験者が焼け死んでしまう。法力不足でもない、事故でもない、「やはり殺されたに違えねえ」