- 著者:
- 乃南アサ
- 朗読:
- おちあいさとこ
直木賞作家、乃南アサの短篇集「氷雨心中」より。静かに自分の技を磨き続ける職人たちの怨念や殺意を巧みに織り込み、美しくも哀しい人間模様を描く
オーディオブックのことなら名作・名著を文芸から一般・学術書まで提供することのは出版オーディオブック。日本の心シリーズ、文豪、時代小説など脳を健康にするオーディオブックを揃えています。
直木賞作家、乃南アサの短篇集「氷雨心中」より。静かに自分の技を磨き続ける職人たちの怨念や殺意を巧みに織り込み、美しくも哀しい人間模様を描く
男社会、キツい仕事、30歳を越えて離婚、独身、恋人なし、親兄弟とのトラブルあり・・ 女刑事音道貴子の孤独と矜持。その心の内をお聞きください。第115回直木賞受賞
家出少年の「僕」は、しっかり者で優しい絵理佳と知り合い、姉弟のように一緒に暮らしていたが・・・ —―サスペンス・ミステリーの名手にふさわしい背筋の凍る一作。
かちりとスイッチが入れば、その時、目の前にいた者が馬鹿を見る。それだけだ――翔人は転落のあげく山奥に迷い込み、老婆に出会う。心理サスペンスの傑作にして再生の物語
「芭子ちゃん。私たちはもう、ちゃんと罪を償ってきたんだよ」償ったのか。償えたのか。終わったのか。終わっていいのか。終れるのか。犯罪を犯した人の、その後の物語。
直木賞受賞作の『凍える牙』の女刑事・音道貴子シリーズ第二弾にあたる短編集。表題作の『花散る頃の殺人』ほか、『あなたの匂い』『冬の軋み』『長夜』『茶碗酒』『雛の夜』の、全6話収録。
組織につながれた者。恐怖につながれた者。金に、野心に、愛情に、過去に・・つながれた鎖に抗う者。諦めている者。様々な鎖がまた絡み合う。女刑事音道貴子シリーズ第三弾
何故仕事をしているのかと言えば、ひたすら自分のためだ。贅沢で派手な生活をするためにこそ、仕事に精を出すのだ。「仕事」――橋口雄一郎は、プロの、結婚詐欺師である。
「俺は、死刑なんて、いやなんだ。絶対に生き延びてやる!」堤が散弾銃の銃口をこちらに向けた。貴子は反射的に目をつぶった。ふいに、堤はバランスを崩した。――緊迫の下巻
「僕はどういう男だと思う?」才能豊かな、やり手の結婚詐欺師ね、とでも言われたらさぞかし愉快だろう。しかしこれまで一度でも、橋口は言い当てられたことはなかった。
謝ったのだからもういいでしょくらいに思ってもいた罪は、刑期を終えた後も、旅先までも、容赦なく芭子につきまとう。ムショ仲間の芭子と綾香『いつか陽のあたる場所で』続編