- 著者:
- 田中澄江
- 朗読:
- 梶村蹊子
「老い」や「死」は誰にでも必ずやってくるもの。だから、ただただビクビクするよりも、いつ死んでもいい覚悟でその日その日を充実して生きろ!!痛快エッセイ!
オーディオブックのことなら名作・名著を文芸から一般・学術書まで提供することのは出版オーディオブック。日本の心シリーズ、文豪、時代小説など脳を健康にするオーディオブックを揃えています。
「老い」や「死」は誰にでも必ずやってくるもの。だから、ただただビクビクするよりも、いつ死んでもいい覚悟でその日その日を充実して生きろ!!痛快エッセイ!
その日の午後、昌子は買物に出た帰りに、若宮大路にある鎌倉彫の源氏堂によった。季節はずれの涼しい日で、街にはどこかもう夏の名残が感じられる一刻であった・・・
みずからを「純文学と大衆文学の両刀使い」と称して大人の愛を描き、流行作家となった立原正秋の、亡くなった友人への鎮魂の一作。
「そうだ、このまちにはあのひとがいたな」三島駅を降りてタクシー乗り場に歩いてたとき、僕は思いだした。 ―—直木賞作家・立原正秋が描く、男と女。
骨董屋を営む男と女の沼を、直木賞作家・立原正秋が描く。骨太でいて絹糸のようにしなやかなかにある、晩秋の果実のごとき旨味をご堪能ください。
病院では今日も、赤ん坊が生まれ、同じ階で人が死ぬ。退院して、立原正秋は、その年の秋も吾亦紅を摘みに行く・・・
作家・立原正秋の半生を支えた夫人が、昔をふりかえって綴った一冊。うらやましい「素食」がいろどる食卓と、鎌倉の四季。献身的な妻と、妻が情をそそぐにたる夫の日常。
自分の人生を生ききった16人の女たち。古代・卑弥呼から近代・お龍まで“名前は知っている”女性たちを、さらに深く学び、今の時代を考えるのに最適な作品です。
古書店主による本をめぐるエッセイ。『完全なる男性』『読まずとも買え』『名探偵の蔵書』『坊っちゃんの本名』『猫会議』 などなど、本好きでなくとも楽しめる156話。
貧農から天下を取った秀吉の才覚と弱み 「才智」の代名詞・秀吉。有名な信長の草履の話をはじめ、その抜群の機転と人心掌握術には驚くべきものがある。しかし、そんな秀吉が天下の舵取り役になり弱点を露呈しはじめる……。
日本の知的生産力は危機的状況?国家産業を支える教育とは?日本の科学技術の「いま」を熱く語る講演です。
金融危機直前に収録、超低金利政策がもたらすマネーゲームの実体など今につながる経済問題についての講演。
谷崎潤一郎の風刺的文学の逸品。猫好きにはたまらないペーソスとユーモアが滲 み出ている。
「ヴィヨンの妻」は破滅型の夫と彼を支える妻を巡る世界のえも言われぬおかしみと哀しさを醸し出す太宰晩年の短編の傑作。酔った夫が、店の金を盗んだことをきっかけに妻は夫婦の店で働き始める。
若い一人称独白小説のスタイル確立の先がけとなった「女生徒」。若い女子学生の感覚、心理、生理を その細かい襞まで描いている。
屈折した性的願望を持つ夫と、貞淑と淫乱の両面を持つ妻が、それぞれ日記を相 手が読むように仕向けながら綴る『鍵』。谷崎潤一郎による性愛小説の代表作。
刺青師の清吉が肌にさす針、抜く針の度ごとに、その光輝ある美女は悶え深い吐息をついた。針のあとは次第に巨大な女郎)蜘蛛の形を具え始め、やがて女の背一面に広がった。
大阪道修町の裕福な商家の娘、春琴は、美貌ながら9歳のとき眼病で失明する・・・谷崎潤一郎の耽美主義文学の名作で、数度にわたり映画化もされている。マゾヒ ズムを超越した春琴と佐助との師弟関係を描いている。
青少年が一度は耽読する太宰の名作。太宰の人生と重なる内容で、玉川上水で心中する前の最後の完結作品。
2009年秋、「マイマイ新子と千年の魔法」(片淵須直監督アニメ)として映画化された、高樹のぶ子の自伝的小説。昭和30年という時代を舞台に、子ども達とともに生き生きと繰り広げられる26の物語――。