- 著者:
- 原田康子
- 朗読:
- 梶けいこ
夫婦の日常を通じて語られる“老い”は・・・ 人生の深奥を見つめた、珠玉の一篇。
オーディオブックのことなら名作・名著を文芸から一般・学術書まで提供することのは出版オーディオブック。日本の心シリーズ、文豪、時代小説など脳を健康にするオーディオブックを揃えています。
夫婦の日常を通じて語られる“老い”は・・・ 人生の深奥を見つめた、珠玉の一篇。
菜穂子は入院している高原のサナトリウムから抜けだした先で、幼なじみの都築明と再会してしまった・・・ 堀文学の到達点といわれる珠玉の一作。
「風立ちぬ、いざ生きめやも」 死ぬこと。生きること。愛すること。 “私”は夏の高原で節子と出会い、愛しあう。駆け抜ける一瞬をとらえた堀辰雄の中期を代表する名作。
短篇集モザイクの表題作「わくらば」 北海道の山奥へ嫁ぐ娘を送る男の揺れる心を描く「やどろく」 佳作2編を収録。
大学生の私は、料亭「忍ぶ川」で志乃としりあった・・・ くり返し読み継がれていく名作。(第44回芥川賞受賞作品)
私は、どうしても志乃に話しておかなければならないことがあったが新婚の旅先で妻に語るべきことではないような気がして言い出しかねていた。 (「忍ぶ川」続編)
少年僧の孤独と凄惨な情念のたぎりを描き、直木賞に輝いた本作。人気の推理小説作家だった水上勉が、作家として「人間を描きたい」との思いから挑んだ挑戦の一作。
「一緒に死んでもらわんとどうもならん」 戦争で息子を失い、夫の死を恐れる老いた女・・ 墓地の口で生まれ、薪小屋で育ち、戦火に焼かれつつも小説を書いた著者による、秀作
中堅工作機械メーカーの営業マンが、大口契約をまとめあげた帰りの寝台車。そこで目にしたこと、思い出すこと、思わずにはおれないこと・・・ ほろ苦くも印象的な、宮本輝初期の秀作。
瀬戸の小島の生徒数7人の小学校に赴任してきた青年は、病気で口がきけなくなっていた。「先生は口がきけんのか。機関車先生だ」—・・・涙なしでは聞けない名作。
結婚を控えた娘に、今は亡き夫との新婚時代を思い出す、さちえ。そのころは、自分が人並に幸せになどなれるわけがないと信じ込んでいた・・・ 温かい涙が溢れる佳作。
チヌを釣りながら亀次は考える。幼い頃から鈍いといじめられたが、一家の主となり、孫の顔も見れた、上出来だ・・・— 男が自分でも気付かずに背負ってきたモノを描く。
無気力に呑まれて公園にいた男が、投手が来なくて困っている草野球の選手たちに力を貸すことに。—じつは男は、昔、投手として甲子園を目指していたのだった・・・
本因坊秀哉名人に若き七段が挑んだ、名人の引退碁を観戦した川端康成は深い感銘を受け、観戦記者の視点での小説を描き上げた。観戦記としても、小説としても、逸品です。
美しい女を見かけると、その「魔性」に惹かれて後を追ってしまう銀平。職を失ってもその奇行は止まらない。・・三島由紀夫により「華麗な暗黒小説」と評された異色作。
「思い出に吊られて来るだけだ。昔のなごりが少しは残っているであろうかと云った感傷で、恋の焼跡を吟味しに来るようなものなのだ。」きんは、昔の男・田部を迎える・・・
ロンドン、ボストン、イスタンブール、旅するときの特別な気分を、凝縮して、珍妙なスパイスをかけて、ポンとつまめる、珠玉の超・短編集。暮らしの清涼剤としても。
北欧から南米へ、地球狭しと飛び回る。旅するときの特別な気分を、凝縮して、珍妙なスパイスをかけて、ポンとつまめる、珠玉の超・短編集。暮らしの清涼剤としても。
【スキマ時間に聞く文豪の世界】ノーベル賞受賞作家として世界に名高い川端康成の、この繊細な原文をそのまま堪能できるのは、日本にうまれた贅沢のひとつといえるだろう
「私はどうしても、この見知らぬ、歴史のなかに埋もれていったような人を書く」「それでも地味だ派手だということではなく、読者の方々は必ずわかってくださると思う」著者