- 著者:
- 有吉佐和子
- 朗読:
- 小川道子
世界初の全身麻酔による手術を成功させた華岡青洲。名を残す男の影の女達。“医学—麻酔薬に生涯をかけた男”に命をかけたその妻と母。男と女たちの意地と執念が火花を散らす。
オーディオブックのことなら名作・名著を文芸から一般・学術書まで提供することのは出版オーディオブック。日本の心シリーズ、文豪、時代小説など脳を健康にするオーディオブックを揃えています。
世界初の全身麻酔による手術を成功させた華岡青洲。名を残す男の影の女達。“医学—麻酔薬に生涯をかけた男”に命をかけたその妻と母。男と女たちの意地と執念が火花を散らす。
ふた月ぶりで国元に帰ってきた児玉新之助は、 新妻きわに逢えると胸はずませてわが家の門をくぐる。 梅屋敷と呼ばれるほど梅樹の多い児玉家は紅梅が盛んであった。
朋輩の家での碁の集まりで始まった乱闘事件に 巻き込まれた三輪新平は 婿養子の縁を自ら切って去って行く。 妻の袖に残されたのは、机上の一輪の山梔子の花。
姑の機嫌の悪さに閉口する嫁の比呂は、 姑と舅のつながりを不思議に思う。 濃い葉の下につつましやかに実る万両の実に 小心な舅が象徴されている。
江戸の小間物問屋の老舗三々屋を若くして店を継いだお紺は、番頭や職人の反対を押して、線模様で銀の量を減らし、手ごろな値段で新しいかんざしを売り出した・・・
時代推理小説・慶次郎縁側日記シリーズより、男が騒動を起こす<傷>・女が騒動をおこす<饅頭の皮>の2作を収録
かつて材木問屋の主だった駒右衛門は、今は木戸番小屋の夫婦に支えられて、一人暮らしを続けていた。ある日突然、二十年前に別れたままの娘が訪ねてきた・・・
刺青師おたえは、いとしい鳶の吉五郎に精魂込めて九紋龍の刺青を彫っていった。それは、六十余州どこにもない恋する者同士の作品だった・・・ (時代小説)
鳶凧にこだわる凧師定吉。女房のおみねは貧乏に嫌気がさし花形の凧師銀次のもとへ。倅の為にも女房を取り戻したい定吉は、おみねを賭けた喧嘩凧を挑む。(時代小説)
辻堂の茶店の女主人おすぎと葛籠職人の伊助の言葉もない愛の物語『一会の雪』 桶師の浅吉と娼婦おりんの暖かい湯にひたっているような一時『水明り』(時代小説)
弥右衛門と大目付・本間総兵衛は、町医・佐和玄得の薬園の貸与延長をめぐって対立し、総兵衛は息子平蔵と弥右衛門の息女雪との関係も抑えようとする。 (時代小説)
川五太夫の一人息子の荘太郎はうつけ者という風評があり縁談はなかなか纏まらなかった。奉公人のおみつは、荘太郎の一面を知っていた・・・(時代小説)
大店の豆腐屋・美濃屋に不思議な客がやってきた。 その男は来るたびに油揚げを20枚注文すると、ぺろりと平らげてしまうのだった。 (時代小説)
「上意」として行われた闇討ち。梓、佐野外記、関屋周三、お千、4人の独白によりその真相がしだいに明らかにされていく。(時代小説)
直参でありながら極貧の暮らしの半七だったが、思わぬ事から稀にみる正直者として殿の目にとまりとり立てられるが、そこは賄賂の海だった・・・ (時代小説)
ひどい貧乏暮らしの旗本のところへ娘の縁談と、わが身の昇進の話とが一度に飛び込んできた・・・ 貧しくとも懸命に生きる武士の心温まる佳編。 (時代小説
「美しすぎ、利発すぎる」美雪は父の意に反して四郎に惹かれていた。「父がそう思おうと、私は嫌です。そうしろと言ったら、家を出ます」と言う美雪に四郎は・・・/歴史小説
たまきの結婚生活は穏やかなものだったが、夫はたまきに興味が薄く、たまきは夫の考えていることがわからないでいた。そんななか、藩主の帰国にともなって国元に帰ることになったが・・・(時代小説)
文明開化の空の下、新聞記者に半七老人が語る江戸の思い出話・・・話の妙味ははもとより、厳密な時代考証のうえに作者自身の体験が生身の厚みを加える。ーーおもしろい!
文明開化の空の下、新聞記者に半七老人が語る江戸の思い出話・・・話の妙味ははもとより、厳密な時代考証のうえに作者自身の体験が生身の厚みを加える。ーーおもしろい!