- 著者:
- 半藤一利
- 朗読:
- 半藤一利
昭和史の根底には、”赤い夕陽の満州”があった。
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昭和史の根底には、”赤い夕陽の満州”があった。
昭和は、”陰謀”と”魔法の杖”で開幕した。
昭和がダメになったスタートの満州事変。
満州国は日本を『栄光ある孤立』に導いた。
軍国主義への道はかく整備されていく・・・。
二・二六事件の眼目は「宮城占領計画」にあった。
南京事件 旗行列提灯行列は続いたが…。
軍縮脱退、国家総動員法 政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン…。
第二次世界大戦のへ勃発があらゆる問題を吹き飛ばした。
なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか。
独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱。
かくて戦争は決断された・・・。
開戦「Xデー」は12月8日に決定した・・・。
栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった・・・。
大日本帝国にもはや勝機がなくなって・・・。
日本降伏を前に、駆け引きに狂奔する米国とソ連。
「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ・・・」
三百十万の死者が語りかけてくれるものは…?