これはエッセイなのか哲学・思想書なのか、それとも知識の泉となる学術書・ビジネス書なのだろうか?
答えは全て正解。
個々の人物やエピソードは知っていても、ギリシア神話とは何か?知る機会がなかなか無いですよね。
この「知ってますか」シリーズは
著者の莫大な考察と研究をベースに、体系的、世界観の背景などを阿刀田高独特のユーモアと文体でまとめ上げた作品です。
ネットで世界が狭くなり異国文化理解の必要性が今の時代高まっています。是非本書で欧米、イスラム諸国の背景思想を学び、かつ笑いやユーモアで楽しんで聴いてください。
4月よりオーディオブックとして随時刊行!是非お楽しみください。
冒頭、地理的説明から始まり、歴史書的な語りがはじまり、なんやら難解な歴史書かと思えば、すぐに話しはギリシア神話の人々のなんとも人間的な物語に展開。
最初のエピソードはトロイ! その息子たちの物語に。生まれた瞬間、預言者に国を滅ぼす不吉な存在と言われ山に捨てられたパリスのエピソードが始まります。
特に究極の美人コンテンスト審判員を迫られ、答えを迫られるパリスのシーンは必聴。
出てくる美女は3人。女神ゼウスの妻ヘラ、知恵の女神アテネ、愛の女神アフローディテから最優秀の答えを迫られ、つい言ってしまったパリス。 その言葉がトロイを滅ぼす言葉に ・・・。
女性の恨みまこと恐るべし。
このような逸話とそれにまつわる知識、雑学が入り混じりながらもテンポよく軽妙に話は進んでいきます。
読み終えた(聴き終えた)とき、あなたはすっかりギリシア神話通に。
ギリシア神話シリーズでは、名だたるヒーロー・ヒロインのなんと人間くさい、しかもおもわずクスッと笑わずにはいられない、しかもオーディオブック版ではナレーターがさらにテンポ感を出しノリで一気にギリシア世界観が身についた気になりました。
個人的にはパンドラの章がつぼにはまりました。(ネタばれになるので詳細はかけませんが)必聴・必読の書です。この作品。文庫版発売は1984年だそうですが、アマゾンランキングではランキング上位に来ている。まさに必要とされるロングセラー作品です。
この機会に是非、聴いてみてください。止まらない知識と雑学、あまりにも人間味あふれるエピソードが入り混じりながら、進んでいく作品です。読後感はお腹いっぱいが感想です。
聖書についてどのようなイメージを持っていますか?
内容が難解で何回読んでも理解できない。
分厚くて読む気を失いそう。
特別な信仰を持ってない人にとっては読む気にならない一冊では無いでしょうか?
そんな悩みを解決するのが‘’旧約聖書をしっていますか‘’です。
作者の阿刀田高さんが現代の感覚だとこういうことなんだよ、とかみ砕いて解説してくれます。‘’無宗教者‘’な視線で割り切って解説してくれるので客観的な視線で見れて理解しやすいです。中でもスルメに例えて解説をしているシーンは思わずクスっと笑うこと間違いなしです。旧約聖書に目を通した方も違った視線で楽しめる一作となっております。是非お聞きください。
信仰の父と呼ばれるアブラハム、末っ子からのし上がり2代目のイスラエルの王になったダビデなど旧約聖書の基礎や、ヨセフの4代後モーセ、怪力無双なサムソン、12部族の父ヤコブなど分かり易くかつ面白く解説しています。
その他にも人物だけで無く、バテシバの水浴やハイエスのルツなどの絵画についても背景、前提がわかる作品です。
まさに旧約聖書の超超入門編です。
重苦しいのを覚悟で聴読挑みましたが聞いてびっくり!
声優さんの軽やかでユーモアのある読み方と、分かり易い解説で簡単に理解できました。
新約聖書と合わせて読みたくなる作品でした
欧米の文化に触れる時、聖書の知識は欠かせないと言われています。
新約聖書の‘’約‘’は‘’契約‘’ ‘’約束‘’ という意味があります。
通常は一人でするものではありません。基本的には相手が必要です。新約聖書での
‘’契約‘’ ‘’約束‘’ は誰と誰が結んでると思いますか?
答えは人間と神様です。
人間と神様の契約について分かり易く面白く解説しているのがこの作品です。
海外の芸術作品や小説を読む上でも役にたつ作品です。
新約聖書を一度読んだことがある人でも新しい発見があること間違いなし。
聖書について学びたい方もここから初めてみてください。
面白い内容に合わせて、『ナポレオン狂』、『冷蔵庫より愛を込めて』など阿刀田高氏の人気小説を数多く読み上げ、世界観を知り尽くした平川正三さんのナレーションにも注目です。
新約聖書自体にはダイジェストにするほど物語性が少ない。
‘’無宗教‘’的な視線で書くにはあまりにも内容が漠然としています。
しかし聖書を読んだときに沸き起こる素朴な疑問を雑念なしに解明したり、マリア、弟子たちにの話を解説している作品です。
イエス・キリスト誕生の裏話の伝説を解説しています。
新約聖書をしっていますかと旧約聖書を知っていますかは合わせて読みたいセットです。
旧約聖書に比べると物語感は少なく歴史的ですが、細かな解説があり楽しめます。
あまりにも分かり易く新約聖書のすべてを知った気持ちになれる位理解できました。
難しい内容のはずなのにナレーターの平川さんの声が落ち着いていて聞きやすいのと内容自体も解説が分かり易いので全く聖書を知らなくても楽しく学べました。
わからないことは分からないと断言しているところに思わず笑ってしまったのと、客観的に見て解説してくれるので偏りが無く聞けました。
『旧約聖書を知っていますか』 『新約聖書を知っていますか』に引き続き聴きたい作品です。
本来コーランは原則翻訳してはいけない。
なぜなら翻訳の過程で正しく伝わなくなるからアラビア語でのみ理解すべきものと言われていることはご存じですか?
原則というのは神の言葉であるアラビア語に人の手が加わってはいけないという解釈があり、注釈と言ったりして他言語版が存在します。
実はコーランにはルールを守るのが好きな日本人でもびっくりするほどルールがあるんです。
この作品ではたくさんのルールやイスラム教、ムスリムの人々の風習を分かり易くかみ砕いて解説してくれます。
何か事が起きても「みんな後でアラーがプラマイ清算するから問題ない」
「アラーの言葉だから」で片づけてしまえる人々がいることに世界の広さい知ることになります。
『ナポレオン狂』、『冷蔵庫より愛を込めて』など阿刀田高氏の人気小説を数多く読み上げ、世界観を知り尽くした平川正三さんのナレーションにも注目です。
例え話も分かり易くこの本の知識を元に再度コーランを読んでみたいとおもいました。
タブー感の強いイスラム教の聖典に率直に踏み込んでいて比類無く分かり易いです。
コーランとコーランを通してイスラム教の世界を知るための入り口におすすめです。
阿刀田高先生のツッコミが日本人から見ると的を得ていて面白いです。
時代背景からしてユダヤ教、キリスト教、イスラム教はそれぞれ似ている点があったり、天使の類いは意外と同じだったりと分かり易く解説してあり気がつくことが出来ました。