朗読時間 41分
CD枚数 1枚組
「貧乏学者、東涯先生のお娘御」の美雪は
その美しさ、そして頭脳の明晰さは、どんな男性も委縮させてしまうほどだった。
兄が亡くなり家を断絶させないため、美雪が婿を取らなければ行けない状況になってしまう。
美雪の美しさと利発さが仇となり敬遠され、なかなか婿が見つからない状況であった。
ところが、加瀬録之助という下士の三男が書生としてやって来ることになり、東涯は美雪の婿にしようと考える。
加瀬録之助は学問の出来が良くないので、美雪は内心馬鹿にしていた。
そんな中、東涯の兄の四男で23歳の四郎孝晴がやって来た。
四郎孝晴は学問の知識が豊富で、やさしい四郎に、美雪はだんだんと心を奪われていくが・・・。