凍える牙

作品紹介

男しかいない、男じゃ無ければいけない。
警察社会に飛び込んだ美人刑事音道貴子シリーズ第一弾!
女性刑事の孤独な戦いが読者の圧倒的共感を集めた
第115回直木賞受賞のベストセラー作家。

女性刑事と組まされた事を不満に思う滝沢刑事と組まされながらも
必死に頑張る音道と滝沢のでこぼこコンビ誕生!
事件解決に向け、反発し合う二人が仕事に対してのプロ根性を徐々に認め合い、
かすかに共感しあう所まで歩みよっていくストーリー。

音道貴子シリーズ

凍える牙(1996年4月 新潮社 / 2000年2月 新潮文庫 / 2007年11月 新潮社【新装版】)
花散る頃の殺人(1999年1月 新潮社 / 2001年8月 新潮文庫) - 連作短編集
鎖(2000年10月 新潮社 / 2003年12月 新潮文庫【上・下】)
出典 Wikipedia

著者 乃南アサ

人間の綺麗なところ、汚いところを忠実に表現されていて聞けば聞くほど共感してしまう。
まるで他人事とは思えないような感覚に陥ってしまいます。
テレビドラマ化数回、韓国で『ハウリング』というタイトルで海外映画化もされた人気作です。

声優 大森ゆき

本作で初挑戦した刑事物の朗読が評価を得て、レビューも多くの反応がある作品。
ナレーター大森ゆきが、四苦八苦しながら戦う女性刑事の描写や現場叩き上げの中年刑事など個性豊かな人物を
改心の朗読で表現し、彼女の代表作の一つとなりました。以降音道貴子シリーズで
さらに成長した朗読を披露してくれています。

あらすじ

深夜のファミリーレストランにふらっりと現れた客が突然火を吹き上げ焼死した。
遺体には獣の咬傷が残されていた。
警視庁機動捜査隊の音道貴子は皇帝ペンギンこと滝沢刑事とコンビを組むことになる。
そんな中、またもや同じ獣による咬傷事件が続発。
この異常な事件を引き起こしている獣とは一体・・・?

レビュー

お互いの初対面の印象は悪かったのにいつの間にか少しだけ気心知れるような関係になっていくのが自分の事のように嬉しかったです。
認めて貰いづらい世界で戦って、認めて貰うには相当の努力が必要なんだなと思い、現実世界でも頑張ろうと思えました。