朗読時間 49分
CD枚数 1枚組
たまきは28歳の時に、34歳の儒者である森田匡と結婚し、やがて市太という子供に恵まれた。
平凡ながら幸せな日々が続いていたが、たまきは夫が一体どんなことを考えているのかよく分からず悶々としていた。
「いったい、私は夫を愛しているのだろうか」とぼんやり考えはじめる。
やがて、藩主の帰国が決まり、森田家も一緒に国へ帰ることになった。
藩主の帰国が、匡が行おうとしている改革と関わりがあると知って、たまきは驚く。
しかし、江戸から遠く離れた国で暮らす重臣たちは、国際情勢に疎く、匡は次第に藩主から遠ざけられてしまうことに・・・。