朗読時間 47分
CD枚数 1枚組
神社の脇に40代半ばの斎藤桂之助という男がやって来た。
独り者では色々と困っているだろうと22歳のつねは何かと気にかけるが、桂之助はいつも無愛想だった。
それでも、少しずつ話を交わすようになっていくつねと桂之助。
桂之助はつねに「かつお釣りの餌は、なにがいいか、知っているか」と尋ね、生きた牛からとった角を削り、そのしんで釣るのが一番いいと教える。
小料理屋で働いているつねは、板場の昌次と関係を持っていた。
ある日昌次は小料理屋の若旦那から金を盗み、心中したように見せかけて逃げようとつねを誘うが・・・。