朗読時間 40分
CD枚数 1枚組
呉服屋の波奈屋の娘で10歳のいとは、誘拐されそうになっている所を、50歳に近い、背の高い男に助けてもらった。
鼻っ柱の強いいとは、自分は誘拐されそうになったわけではないと言い張り、「そんなら、あんただって、あいつとしめしあわせて、助けるふりして、どこかへ連れてゆくつもりかもわかんないじゃない」という。
いとは負けん気が強く、頭の回転が早い少女だった。
荻水先生という男と親しくなり、いとは時折荻水の家へ遊びに行くようになる。
ある時、荻水は習字のお手本を書いていたので、先生らしい仕事をしていると言うと、荻水は不思議なことを言いだす・・・。