朗読時間 574分
CD枚数 8枚組
火付盗賊改方の小野十蔵はあまりに無口なために、その姓をもじって、同僚から「唖の十蔵」などと呼ばれているがその働きは抜群のものであった。
天明七年九月、盗賊改方の長官が替わった。
新任の長官は長谷川平蔵宣以、ときに四十二歳、小肥りのおだやかな顔貌で、笑うと右の頬にふかい笑くぼがうまれたという。
浅田次郎お得意の任侠シリーズでヤクザが経営するホテルを舞台に個性が強すぎる登場人物と深い事情を抱えた宿泊客が巻き起こす様々な問題を笑いあり、涙ありの構成で描かれている。
1991年、『とられてたまるか!』でデビュー。悪漢小説作品を経て、『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、『鉄道員』で直木賞を受賞。時代小説の他に『蒼穹の昴』、『中原の虹』などの清朝末期の歴史小説も含め、映画化、テレビ化された作品も多い。
2011年 - 2017年日本ペンクラブ会長。2013年現在、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞選考委員。
この著者のその他の作品
「月島慕情」
「お腹召しませ」
「壬生義士伝」
「鉄道員」
「シューシャインボーイ」
「ひなまつり」
「遺影」
「聖夜の肖像」
「雛の花」
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